細胞洗浄装置Laminar Wash™

Laminar Wash™ 概要

Laminar Wash™システムは、独自のサスペンションセルサンプル調製法により、遠心洗浄法で生じる様々な問題を解消した細胞調製装置です。シングルセルシークエンスやフローサイトメトリー、マスサイトメトリーにおいて、細胞ロスの減少、測定結果の向上、再現性の向上をはかることができる装置です。

Laminar Wash™の仕組み

Laminar Wash™は様々なアプリケーションで使用可能です

FLOW
CYTOMETRY

SINGLE CELL
SEQUENCING

MASS
CYTOMETRY

HLA
TYPING

TUMOR
MICROENVIRONMENT

CELL AND GENE
THERAPY

Laminar Wash™の特長

少ない細胞数でも実験が可能

脾臓細胞やTIL(腫瘍浸潤リンパ球)など、稀少な細胞集団も処理可能です。1ウェルに10,000個 しか細胞がなくても細胞洗浄が可能です。

シングルセルシークエンシングデータの向上

高い洗浄能力によりバックグラウンドを低減します。

短い処理時間

96サンプルを3分間で洗浄できます。

※サンプルの状態や洗浄条件によって、処理時間は変わります。

結果の均一化

ピペッティングのミス、実験者、実験場所や時期による誤差を低減します。

高いStain Index

細胞集団の分離が向上します。

きれいなデータ

細胞のデブリが減少し、細胞の分解能と解像度が向上します。

エアロゾル化を最小限に

遠心法に比べてエアロゾル化の量が少なく、感染性の高いサンプルを封じ込めることができます。安全キャビネット内での使用も可能です。

ペレットを作りません

遠心分離操作が不要で、細胞のマルチプレット化や凝集塊の形成を防ぎます。

細胞ロスを減少させます

Laminar Wash™システムは細胞の回収を向上させ、初期細胞量に関わらず安定した回収率となります。
臨床サンプルでは細胞数が少ないことが多いため、細胞ロスを減らすことが実験の成功の鍵となります。

Laminar Wash™で腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の同定性が向上

(a)遠心洗浄法: 何度も沈殿や再懸濁を行うことで細胞のロスが多くなり、機械的なストレスもかかります。
(b)Laminar Wash™法: 腫瘍のデブリがより少なく、しかしTILの回収率はより高くなりました。さらに、細胞集団の分解能は向上しました。

Charles River LaboratoriesにてTILサンプルにCurioxのLaminar Wash™ HT System をお使いのお客様よりデータをいただきました。

ポピュレーションの減少が最小限になります

CyTOFで25種類のCDマーカーを測定し、tSNEプロットを作成した例
遠心洗浄法(左図)では多くの骨髄系細胞(単球、DC)の消失した一方、Laminar Wash™法(右図)では骨髄系細胞分画に多くの細胞が見られます。

仕様

機種名 HT2100
最大処理サンプル数 96
専用プレート形式 96ウェル
最大液量(μl) 80(オプション アダプター使用時150)
操作方法 タッチパネル操作
バッファー自動切換え オプション(5ch/10ch)
自動化対応 オプション
寸法(cm) W26 x D30 x H31
質量(kg) 14

細胞洗浄装置
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