トレーニング・学習

ウェビナー

6/16 BioLegend TotalSeq ウェビナー(ユーザー講演)

開催日:2022年6月16日 14時~15時(日本時間)

CITE-seq用オリゴヌクレオチド標識抗体 TotalSeq™ を用いたユーザーウェビナーを開催致します。CITE-seq、TotalSeqにご興味をお持ちの方は、ぜひご参加下さい。

■開催日時: 2022年6月16日(木)  14時〜15時(日本時間)(日本語・無料)
■開催方法: ウェブ会議システム Zoom

■ご講演者: 古屋 淳史 先生 (国立がん研究センター 研究所 分子腫瘍学分野 主任研究員)

■演題・要旨:『マルチオミクスシングルセル解析が切り拓く病態解析研究の新領域』

 がんは発症に至るまでの長い期間において、がん化に至る細胞自身のみならず免疫微小環境にも経時的、空間的な変化を生じさせることによって、多様で不均一な状態を作り出していると考えられてきたが、近年のシングルセル遺伝子発現解析技術の発展によって、その全体像が明らかになってきた。我々は、オリゴヌクレオチドバーコードで標識した100種類を超える細胞表面マーカーに対する抗体を用いたマルチオミクスシングルセル解析技術を駆使することによって、HTLV-1感染を原因とする成人T細胞白血病リンパ腫(Adult T-cell leukemia/lymphoma, ATL)の病態解析を行った。このマルチオミクスシングルセル解析によって、腫瘍細胞や免疫微小環境の正確なクラスタリングのみならず、非腫瘍性CD4陽性T細胞についても、HTLV-1非感染細胞と感染細胞の分類をウイルス由来mRNAの発現によって明確に定義することで、新規のHTLV-1感染マーカーを同定することに成功した。さらに、非腫瘍性HTLV-1感染CD4陽性T細胞の中で、既にクローン性に増殖している前がん細胞を同定することによって、感染から腫瘍化に至るまでの遺伝子発現プロファイルの変化を正確に描写し、HTLV-1ウイルスによる多段階発がん分子機構を明らかにした。このような感染・腫瘍細胞を中心とした解析以外にも、腫瘍細胞から免疫微小環境への免疫チェックポイント分子のひとつであるPD-L1タンパク質の移行による腫瘍免疫からの回避機構や、同一分子におけるmRNAとタンパク質の発現比較による遺伝子発現制御機構解析研究の新たな展開など、マルチオミクスシングルセル解析技術によって切り拓かれる新たな病態解析研究について自験例を中心に紹介する。


お申し込みフォームはこちら
https://www2.digital-biology.co.jp/2022-06-16/BioLegend_TotalSeq_Webinar

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info_ap@digital-biology.co.jp

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https://www.digital-biology.co.jp/allianced/products/biolegend/#section04

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